埼玉新聞

 

けいれん男性、電車内で倒れる 目の前にいた看護師が心肺蘇生 偶然途中から乗った研修医も加わり命助かる

  • 感謝状を手にする絹川さん。左は宮消防長=春日部市役所(同市提供)

 埼玉県春日部市立医療センターの看護師の絹川千尋さんが、電車内で倒れた男性を救命救助したとして、越谷市の宮稔消防長から感謝状が贈られた。

 絹川さんは10月7日、春日部駅からせんげん台駅に向かう東武スカイツリーラインの上り急行電車内で、目の前に座っていた50~60歳くらいの男性が、けいれんを起こして倒れた。絹川さんが脈を確認したが脈が取れなかったことから、男性の隣に座っていた乗客とともに床に寝かせ、心肺蘇生(心臓マッサージ)を行った。

 途中から同じ電車に乗り合わせていた研修医が駆け付け一緒に心肺蘇生を行った。せんげん台駅で下車し、越谷市の救急隊が到着するまでの間AEDを使用し、救急隊に引き継いだ。病院に搬送された男性は11月6日に退院し、現在は社会復帰しているという。

 贈呈式は春日部市役所で行われ、宮消防長から「このたびはありがとうございました」とのお礼があり、絹川さんは笑顔で応えていた。

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