埼玉新聞

 

人気で渋滞!大好評“深谷ねぎまつり”盛大 ネギ料理選手権に37店参戦、栄冠は「豚カシラ肉と深谷ねぎのトマトシチュー」 卵も完売、全額義援金に 開催前の朝7時には行列、数時間かかって会場入れた人も

  • 「深谷カルソッツ」を堪能する来場者=28日、深谷市樫合

    「深谷カルソッツ」を堪能する来場者=28日、深谷市樫合

  • 「深谷カルソッツ」を堪能する来場者=28日、深谷市樫合

 冬の寒さで甘みが増した深谷ねぎを存分に楽しむ「深谷ねぎまつり」が28日、深谷市樫合の「深谷グリーンパーク アクアパラダイスパティオ」で開催された。家族連れなど大勢の人が訪れ、ネギ料理や泥付きネギの丸焼きなど多くの品種を食べ比べた。

 会場周辺の道路は渋滞し、数時間かかって会場に入った人もいるなど、まつりは大好評。午前7時には駐車場の入り口に車が並んでいたという。

 今年は場所を同市西島の瀧宮神社から同パティオに変更。能登半島地震への募金も呼びかけ、同神社に奉納した「福ねぎ」は100円以上寄付した人に配布した。

 深谷ねぎを使った料理選手権には37店舗が参戦し、自慢の逸品を披露した。トマトと豚のカシラ肉を赤ワインで煮込み、ネギがたっぷり入った「豚カシラ肉と深谷ねぎのトマトシチュー」を提供した同市のイタリア家庭料理「パンチャ・ピエーナ」が来場者投票で初めて1位に輝いた。オーナーシェフの栗原統(おさむ)さん(50)は「うれしさに尽きます」と感無量の様子だった。

 採卵養鶏会社「愛鶏園」は卵を1200パック用意し1パック300円、2パック500円で販売したところ、4時間で売り切った。全額を義援金に充てるという。直売店長の島田愛子さんは「被災地に協力したいという人がたくさんいて感動しました」と話していた。

 東京都の大学院生、後藤和樹さん(27)は、泥付きネギを炭火で焼き、皮をむいて丸ごと食べる「深谷カルソッツ」を友達と楽しみ、「芋みたいにホクホク感があり、甘くてジューシー」とおいしそうに味わっていた。
 

ツイート シェア シェア