埼玉新聞

 

体調不良の子、病院ちゅうちょ…風邪の治療だけで数万円 不安だったクルド人ら、ようやく“在特”が付与され始める「やっと普通の人間に」 犯罪歴ないなど条件…付与対象の子、対象外の子「勝手な線引きで明暗が分かれぬように」

  • これからの生活に対する希望を語る30代のクルド人男性(右)ら=7日午後、川口市

    これからの生活に対する希望を語る30代のクルド人男性(右)ら=7日午後、川口市

  • これからの生活に対する希望を語る30代のクルド人男性(右)ら=7日午後、川口市

 日本で生まれ育ちながらも在留資格がない外国籍の子どもとその家族に人道的配慮の観点から在留を認める「在留特別許可」(在特)が、県内の対象者にも付与され始めたことが分かった。入管施設への収容を一時的に解かれた「仮放免」のクルド人らは「やっと普通の人間になれた」「夢をかなえられる」と喜ぶ。一方、条件を満たせず在特が得られないクルド人もおり、支援団体は在特の有無にかかわらず、不安定な生活を強いられている子どもたちが安心して暮らせるよう行政に支援を求める。

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