埼玉新聞

 

<新型コロナ>61人感染 保育所職員ら感染、休所に 高齢者施設でクラスター、劇団の感染者も増える

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは30日、新型コロナウイルス感染者を新たに61人確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が53人、さいたま市6人、川口市2人。

 これまでに確認された感染者は5826人(チャーター便帰国者含む)、死者は106人(30日午後6時現在)。

 30日午後9時時点の重症者は9人、感染者の入院は226人、ホテル療養96人、自宅療養19人。退院・療養終了は5318人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは20~90代の男女31人。朝霞市の介護付老人ホーム「SOMPO(そんぽ)ケアラヴィーレ朝霞」では詳細不明の陽性者19人を含め、同日までに入居者44人、職員13人の計57人の感染が確認された。同施設の入居者79人と職員60人に対し検査が行われている。県の担当者は「基本的な感染対策は行っていたが、不十分な部分もあった」とし、引き続き確認を行うとした。

 また、戸田市の特別養護老人ホーム「レーベンホーム戸田」の入所者の90代女性も陽性となり、同施設関連の陽性者は12人となった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10~50代の男女6人。30代女性は県内の地方公務員で同僚に感染者がいた。50代女性会社員と10代女性大学生は親子で、夫が既に感染していた。クラスター(感染者集団)が発生した劇団「ミュージカル座」の感染者は2人増えて計76人となった。神奈川県の30代男性と東京都の20代女性は陰性だったが、その後に陽性となった。14日に判定が出て、29日に劇団側から連絡があったという。

 川口市によると、感染が判明したのは20代の女性2人。

 29日に女性保育士1人の感染が分かった市立保育所では新たに20、30代の女性保育士2人が感染し、感染者は計3人になった。別に民間の認可保育所でも新たに10代のパート職員の感染が判明した。

 市は両保育所とも30日のほか来月2日も休所とする。

 白岡市では、市立保育所で40代の女性職員の感染が判明した。11月2日まで臨時休園し、園児を含む濃厚接触者の検査を進める。

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