埼玉新聞

 

やさしい甘さが人気 手作りのシフォンケーキ、行田の農園が販売 地元の米粉でふわふわしっとり

  • 米粉シフォンケーキと大豆粉焼きドーナツを手にする長谷川加菜子さん(左)とスタッフの神陽子さん

 地元の農産物を味わってもらおうと、行田市谷郷のはせがわ農園は、手作りの米粉シフォンケーキと大豆粉焼きドーナツの販売を始めた。農園で栽培した米と大豆を粉にして使用。独自のレシピで丁寧に作っている。いずれも小麦粉は一切使わないグルテンフリー食品として、アレルギーにも配慮したスイーツだ。

 シフォンケーキの米粉は県産米「彩のかがやき」を100%使用。米粉ならではのしっとり感、シフォンならではのふわふわ感を実現させた。飽きのこないやさしい甘さで一番人気のプレーンのほか、アールグレイの香りが漂う紅茶、砂糖煮した農園自慢の梨を混ぜた3種類が味わえる。

 大豆粉焼きドーナツは、大豆「里のほほえみ」を使用。低糖質、高たんぱく、食物繊維が豊富で油を使わず、ヘルシーなドーナツに仕上げた。フレーバーも農園で栽培し加工した枝豆、きな粉を使っている。

 農園の直売所では主力の梨と米以外に「通年で店頭に並べられるスイーツを」と2016年から、取締役の長谷川加菜子さん(44)が菓子作りを始めた。米粉は品種や製粉方法によって性質が異なるため、納得のいく商品が出来上がるまで試行錯誤の連続だったという。「数あるケーキでシフォンが一番米粉の素材を生かせた。小麦粉を使うよりもしっとり感が強い。大豆粉ドーナツも栄養価が高く濃厚な食感。一つ食べれば十分満たされる」と太鼓判を押す。

 直売所内は8~9月、梨の販売で一色となるが、10月からは、ウッド調の落ち着いた内装にリニューアル。菓子を置くスペースも確保して販売に注力する。

 シフォンは1カット200円から、1ホール1100円から。ドーナツは1個150円から。いずれも税込み。曜日・数量限定で販売。予約も受け付けている。

 問い合わせは、同農園(電話048・556・6718)へ。

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