埼玉新聞

 

アートの輪が広がるとうれしい…「花」モチーフに作品咲き誇る さいたま国際芸術祭、一般公開始まる

  • 外国人作家により、天井や壁が鮮やかな色で演出された旧大宮区役所の1階エントランス=17日午後、さいたま市大宮区

 新型コロナウイルスの影響で今春の開催が見送られた「さいたま国際芸術祭2020」の代替イベントの一般公開が、さいたま市内で17日から始まった。メイン会場の旧大宮区役所では、区役所時代の案内看板などを生かしたアート作品も登場。芸術祭から受け継がれたテーマ「花」をモチーフにした個性豊かな作品が咲き誇った。

 展示作品は絵画や立体のほか、インスタレーション(空間美術)など32点。国内外から参加したアーティストは実際に市内に滞在し、そこで浮かんだアイデアを光や音、映像なども使って表現した。

 会場では新型コロナウイルス感染防止策として、来場者に検温や消毒を実施。館内での密集を避けるため1時間当たりの入場者数を最大100人程度にし、入場者は日時指定の完全予約制にした。

 中央区から訪れた鈴木洋平さん(41)と恵梨さん(33)は、芸術祭の前身となる16年の「さいたまトリエンナーレ」で知り合い結婚。長女の花さん(2)は芸術祭のテーマと同じ名前で、「さいたまからアートの輪が咲き、広がるとうれしい」と話していた。

 一般公開は11月15日まで。旧大宮図書館や埼玉会館などでも実施している。正午~午後6時で入場無料。月曜休館。またオンラインでも作品の映像を配信している。

 問い合わせは、コールセンター(電話050・2018・8030)へ。

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