埼玉新聞

 

“焼いて埼玉~鷲宮より愛をこめて~”バーベキューイベント、アニメファンら「らき☆すた20周年」焼き肉で祝う 常連ファンはスタッフも担い、ゆるい空気漂う 肉も大量「この参加費でこの量で大丈夫?」

  • 思い思いの具材を焼きながら、仲間たちと談笑するアニメファンたち

    思い思いの具材を焼きながら、仲間たちと談笑するアニメファンたち

  • 思い思いの具材を焼きながら、仲間たちと談笑するアニメファンたち

 アニメ「らき☆すた」の舞台として知られる久喜市鷲宮地区で、アニメファン向けのバーベキュー「焼いて埼玉~鷲宮より愛をこめて~」が開かれた。「らき☆すた」原作マンガ連載20周年を祝う式典と併せての開催。鷲宮常連のファンたちもスタッフとして活躍。参加者らはアニメ談義に花を咲かせながら、熱々の焼き肉を堪能した。

 アニメファン向けバーベキューが最初に開かれたのは2018年の秋。その後はコロナ禍などのため長く開催できずにいたが、それを打破したのは鷲宮に通うファンだった。「今年はやらないのかって声が上がっていたところに、『人手足りないならスタッフやります』と言ってくれた」と企画した森田一男さん(48)は話す。

 5年ぶりのバーベキューは、直前の式典で声を張り上げて「らき☆すた神輿」を担いだ参加者らの好評を集めた。地元久喜市の佐々木健太さん(37)は「らき☆すたとパンサラッサ(競走馬)の話を同時にできて最高。肉も『この参加費でこの量で大丈夫?』ってぐらい多い」と、仲間と舌鼓を打っていた。

 ファンがスタッフを担いながら参加者と共に楽しむことは、鷲宮特有のゆるく明るい空気につながる。神奈川県大和市から訪れた中山乃菜さん(37)は「とにかく温かい方が多くて、すぐに友達ができちゃうからまた次も来たくなった」と語った。復活した焼き肉イベントは、年末年始を前に、新たな鷲宮ファン獲得に結び付いている。
 

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