埼玉新聞

 

<新型コロナ>南銀でクラスター11人感染 検温、消毒、フェースシールド装着 カラオケでマスク外す客も

  • 南銀パブでクラスター

 さいたま市は27日、市内の接待を伴う飲食店で女性従業員や客ら計11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。クラスター(感染者集団)が発生したと認定し、店舗名を南銀座地域にある「フィリピンパブAJ(エージェイ)」(大宮区仲町1の87の1)と明らかにした。同地域の接待を伴う飲食店で起きたクラスターは今回で4例目。

 17~23日に同店を利用した客に感染の可能性があるとして、清水勇人市長は同日の記者会見で、「帰国者・接触者相談センターなどに連絡をしてほしい」と呼び掛けた。

 市保健所によると、24日に40代女性従業員の感染が判明し、13人の従業員全員、客3人の検査を進めていた。川越市保健所が検査した1人を含めフィリピン人とみられる20~40代の女性従業員8人、日本人の男性客2人の陽性が判明した。いずれも軽症という。

 発熱していた常連客の60代男性は17日に熱が下がり、店を訪れた。現在のところ、男性が最も早い発症。最初に感染判明の従業員は23日に検査を受け、店は同日夜から休業している。店側は17~23日、1~4組の客が訪れたと説明。来店時の検温、消毒、従業員のフェースシールド装着は行っていたが、客はカラオケ時などにマスクを外していたこともあったという。

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