埼玉新聞

 

財産相続や遺言の準備、葬儀などを特集 身の回りの生前整理する終活ノート、神川町が広報誌に添付

  • 昨年12月号の「広報かみかわ」

 神川町は昨年12月号の広報紙に、自分が亡くなった時の葬儀や墓、遺言の準備、財産相続、身の回りの生前整理などを行う「終活」を特集し、記入できるエンディングノートも付けて配布した。町によると、書き込める広報紙の取り組みは珍しいという。町外から「自分も書いてみたい」などの問い合わせも寄せられている。

 「終活」は「人生の終わりについて考える活動」を略した造語。2012年には新語・流行語大賞のトップ10にも選ばれている。名前は知っているけど内容はよく分からないという声を聞き、7ページを使って解説や書き込みができるようにした。

 エンディングノートには氏名や保険証など自分自身の情報、何かあったら連絡してほしい友人や知人の連絡先、葬儀の規模やスタイルなどが書けるようになっている。遺言書のように法律上の効力がないため、気軽に書き込める。見てもらえなければ意味がないため、ノートの置き場所を家族などに教えておくことも必要という。

 町は「終活のきっかけづくりにしてほしい」と話している。

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