埼玉新聞

 

バルサミコ酢で「成人」祝う 「らき☆すた」連載20年、聖地・鷲宮でファンら交流 原作者、声優らも出席

  • らき☆すた神輿を担ぎ、らき☆すたの連載開始20周年を祝うファンら=10日午前、埼玉県久喜市鷲宮の鷲宮郵便局

    らき☆すた神輿を担ぎ、らき☆すたの連載開始20周年を祝うファンら=10日午前、埼玉県久喜市鷲宮の鷲宮郵便局

  • らき☆すた神輿を担ぎ、らき☆すたの連載開始20周年を祝うファンら=10日午前、埼玉県久喜市鷲宮の鷲宮郵便局

 アニメ「らき☆すた」の原作漫画の連載開始20周年を祝う式典が10日、アニメの舞台地となった埼玉県久喜市鷲宮の鷲宮郵便局駐車場で開かれた。原作者の美水かがみさん、声優の福原香織さんらが出席。集まったファンらと作品の「成人」を祝い、聖地の発展を願った。

 らき☆すたは、女子高校生の緩い日常を描いた4こま漫画。2004年1月号の月刊ゲーム雑誌「コンプティーク」で連載が始まった。07年のアニメ化を機に県内の舞台地に「聖地巡礼」と称してファンが大勢訪れ、地元の商工会が中心となって作品と連携したまちおこしが活発化した。

 式典であいさつした美水さんは「20年は赤ちゃんが成人を迎えるまでの時間。今まで懸命に作品を育ててきたつもりでしたが、実はいろいろな方に育てられていた。これからも皆さんの友人として(作品に登場する)まな娘たちを末永く見守ってください」とファンや地元関係者に感謝した。

 アニメで鷲宮に住む柊姉妹の妹つかさ役を演じた福原さんが司会進行を務め、くす玉割りの後、つかさの名ぜりふ「バルサミコ酢~」にかけてカップ入りのバルサミコ酢で乾杯。その後、ファンと地元住民が協力して製作した「らき☆すた神輿」を担ぎ、盛り上がりは最高潮に。

 連載当時からのファンでまちおこしにも携わる山梨県富士吉田市の大学講師、刑部慶太郎さん(44)は「美水先生と一緒に20周年をお祝いできて本当にうれしい」と笑顔。長野県松本市の会社員、小林正幸さん(42)は「鷲宮に来るきっかけになるので、今後もらき☆すたのイベントを続けてほしい」と話した。

 式典は「久喜市観光協会アニメの聖地推進プロジェクト」(島田吉則会長)が主催した。20周年を記念し、柊姉妹のイラストが描かれた街路灯フラッグ(縦92センチ、横45センチ)を500本製作。400本を販売し、残りは地元の商店街に設置する予定だ。

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