埼玉新聞

 

認知症リスク測る脳機能ドックも 熊谷総合病院、最新医療加え再整備終える 14日、グランドオープン

  • 再整備された熊谷総合病院。中央が「新玄関棟」、右が「新病院棟」。14日にグランドオープンする=熊谷市中西4丁目

 熊谷市中西4丁目の社会医療法人「熊谷総合病院」(中村信一院長)が再整備を終えて、14日にグランドオープンする。2016年5月に新法人で再スタート。再整備が図られてきた。中村院長は「今年は病院開設75周年の節目。新たに『脳機能ドック』も始めた。最新医療を加えて、さらなる発展を目指す」と話している。

 老朽化した病院の再整備には4年4カ月を要した。18年7月に「PET総合検診棟」を開設。19年4月には7階建ての「新病院棟」、今年9月には総合受付と売店、KUMASOUホール(約100人収容可能)などがある「新玄関棟」を開設した。

 新玄関棟の完成により、総合受付まで遠かった課題を解消した。新玄関棟正面には幅広のロータリーが設けられ、車での乗り入れも可能に。新玄関棟に隣接して約90台分の駐車場も設けられ、利便性が向上した。

 中村院長は「当院が目指すものは、病気になってからかかるだけでなく、いつでも健康について相談できる病院。PET―CTによるがんドックや、認知症リスクも測れる脳機能ドックなども行っている。病気の早期発見と治療、社会復帰のためのリハビリテーションなどに力を入れている」と話した。

 PET総合検診棟MEGセンター特別顧問の鴫原(しぎはら)良仁医師は「認知症のリスクを調べるには脳ドックにプラスして脳機能ドックが有効。当院ではMEG(脳磁図検査)を使う。海外の大学と協力して開発したビッグデータとAI(人工知能)を活用して判定する」と説明した。

 同病院は1945年に農業会病院として開設した。72年に現在地に移転。地域の中核病院として長い歴史を刻んできた。2016年に新法人になり、再スタートしている。

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