埼玉新聞

 

死んじゃうかと…突然倒れ男性流血、遊ぶ男児らパニック…しかし必死で役割分担して救助 人生で一番焦った

  • 岩槻署の山崎署長(中央)から贈呈された感謝状を手にする児童8人=25日午後、さいたま市岩槻区

 道路で転倒し、けがを負った男性(当時89歳)を助けたとして、岩槻署は25日、さいたま市立和土小学校5年生8人に感謝状を贈呈した。8人は出血した男性を発見後、すぐさま110番通報。近隣住宅に助けを求めるなど協力して迅速に動き、人命救助に貢献した。

 感謝状を贈呈されたのは、浅見胡太朗君、伊藤汐優君、大田匠真君、岡安大優君、菅野隆紀君、斉藤理人君、柴田陸君、横森瑛翔君の8人。

 同署によると、8人は7月30日午後4時20分ごろ、岩槻区黒谷の和土住宅公園で遊んでいる最中に、公園南側の路上を歩行器で歩いていた男性が突然倒れるのを発見。男性は側溝につまずいて頭部から出血し、動けない状態だったという。

 「おじいちゃんが血を流している」。転倒する瞬間を見た浅見君が男性に近寄り、持っていたスマートフォンですぐさま110番。ほかの7人は役割分担し、助けを求めて近隣住宅を訪れたり、警察の到着まで男性に「大丈夫だよ」などと声を掛け、励まし続けた。大田君は「おじいちゃんが死んじゃうと思って必死に走って大人の助けを求めた」と話す。

 その時の様子を岡安君は「人生で一番焦った」。横森君は「パニックになり、友達みんなでできることを協力した」と振り返る。

 その後、警察官が到着し、男性は救急車で病院へ搬送され頭を数針縫ったが、命に別条はなく、退院したという。

 男性を励まし続けた斉藤君は「助かって本当に良かった」。救助する時に友達と役割を確認し合ったという菅野君は「おじいちゃんが心配だったので、無事の知らせを聞いてうれしい」と安堵の表情。浅見君は「今回をきっかけに、また困っている人がいたら助けたい」と大きな自信を手にした様子で話した。

 8人に表彰状を手渡した山崎満署長は「けがをして動けないお年寄りを見てすぐに110番通報し、協力して救助してくれたことは素晴らしい。これからも人を思いやる優しい気持ちを忘れずに、困っている人を見たら手を差し伸べてもらいたい」と、とっさの判断で協力して人命救助に貢献した8人に賛辞を贈った。

ツイート シェア シェア