埼玉新聞

 

寸前で客救われる 川口信用金庫が詐欺見抜いて阻止、昨年も客2人守る 浦和西署が表彰 セブンも詐欺阻止

  • 谷川裕保署長から感謝状を贈られた川口信用金庫与野支店の(左から)岡戸幸隆支店長と大久保知課長=25日、浦和西署

  • 谷川裕保署長から感謝状を贈られたセブンイレブン与野鈴谷3丁目店の岡島毅店長(左)=25日、浦和西署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、浦和西署は25日、川口信用金庫与野支店とセブンイレブン与野鈴谷3丁目店に感謝状と表彰状を贈った。

 同署によると、与野支店は6月26日、現金200万円を引き出そうとした70代女性客が、「孫が会社の書類を落とした」などと話したことから詐欺を疑い、女性を同署に案内して被害を防止。与野鈴谷3丁目店は7月31日、電子マネーカードを購入しようとした60代女性客が、「パソコンがウイルスに感染している」などと話したため詐欺を疑い、警察に行くように勧めて被害を防いだ。

 与野支店は昨年も2件の被害を防いでおり、金融機関防犯功労団体として表彰状を贈呈された。岡戸幸隆支店長(50)は「よくある詐欺のパターン。お客さまの資産を守るためだった」と話した。与野鈴谷3丁目店の岡島毅店長(25)は「こういうことは初めてだったが防げて良かった」と語った。

 浦和西署の谷川裕保署長は「被害防止には民間の力が頼り。今後も引き続きお願いしたい」と感謝した。

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