埼玉新聞

 

宝くじ当たる番号を教えてもらう…現金引き出そうとした男性を説得 幸手署、詐欺被害防いだ郵便局に感謝状

  • 鰺坂裕一署長から感謝状を受け取る新井智江さん

 幸手署は18日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、栗橋郵便局の新井智江さん(37)と安部伸雄局長(58)に感謝状を贈った。

 同署などによると、7月22日午後1時半ごろ、来局した40代半ばの男性が、現金約68万円を引き出そうとした。対応した窓口担当の新井さんが理由を確認したところ、チラシを差し出し「宝くじが当たる番号を教えてもらうため振り込む」などと答えた。話を聞いた新井さんは特殊詐欺を疑い、ホットラインで同署へ通報し、被害を未然に防いだ。男性は、1カ月ほど前にも同じチラシを持参して来局。新井さんが対応し説得していた。

 新井さんは「お客さまの大切な資産を守ることができて良かった。表彰を励みに地域の皆さんの助けになれるよう今後も努めていきたい」と話した。安部局長も「冷静に対応してくれたと感じている。地域により身近な金融機関として、今後も警察署と連携しながら、しっかり対応していきたい」と語った。

 鰺坂裕一署長は「適切な対応と迅速な通報をしていただいたので被害を未然に防ぐことができた。多様化する犯罪情勢に対し警察だけで対応するのは難しい。今後も連携を取らせていただければ」と謝辞を述べた。

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