埼玉新聞

 

<新型コロナ>73人感染…草加市立病院の医師ら 女性死亡 バイト先クラスター、大半がパーティー参加

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは20日、新型コロナウイルスの感染者を新たに73人を確認、1人が死亡したと発表した。感染者の内訳は県発表が53人、さいたま市9人、川口市6人、川越市2人、越谷市3人。

 これまでに確認された感染者は3415人(チャーター便帰国者含む)、死者は85人(20日午後6時現在)。

 20日午後9時時点の重症者は10人、感染者の入院は312人、ホテル療養117人、自宅療養77人。退院・療養終了は2751人。

 県によると、90代女性は基礎疾患により入院中、新型コロナに感染し、転院先の医療機関で18日に死亡した。

 感染者には春日部市や越谷市などに住む外国籍の男女23人が含まれる。いずれも県内の製造業の工場でアルバイトをしていた。大半が今月中旬に開かれたパーティーに参加。この外国人らの交友関係では、他に9人の陽性も既に確認されており、県はクラスター(感染者集団)とみて調べる。

 さいたま市によると、感染が判明したのは40~80代の男女9人。4人は70代夫妻と50代の息子2人の家族。このほか男性2人は既に家族の感染が判明していた。市教委によると、19日に感染が判明した女子生徒の通う市立中学校は21日から再開する。市保健所の調査で、女子生徒の濃厚接触者はいないと判断された。

 川口市によると、新たに感染が判明したのは市内や都内に住む10~60代の男女6人。いずれも容体は安定している。

 川越市によると、新たに感染が判明したのは80代の男女2人。いずれも入院治療中で容体は安定している。

 越谷市によると、新たに感染が判明したのは、市内に住む20代と50代の会社員男性、草加市の60代自営業男性の3人。20代と50代の男性は軽症という。

 草加市は20日、草加市立病院に勤務する30代女性医師の感染を発表した。女性医師は8日に同居家族の陽性が判明し、以降は自宅待機していた。

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