埼玉新聞

 

<新型コロナ>感染者受け入れ、969床を確保 さらなる拡充も検討 大野知事「抑え込めてはいない」

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 新型コロナウイルスの感染拡大に備え、県が14日までに感染者を受け入れる病床を千床に拡充にすることを県内医療機関に要請していることについて、大野元裕知事は12日、記者団に対し同日時点で969床を確保したことを明らかにした。大野知事は、新型コロナの収束の見通しがつかない現状を踏まえ、「早期に確保できるよう(医療機関の)ご協力をいただきながら進めたい」と話し、残り31床の確保を急ぐとともに、さらなる拡充も検討していく考えを示した。

 県は7月、国の新たな患者推計に基づき、感染拡大に対応した病床確保計画を4段階で示した。「小康期」は140床(うち重症20床)「拡大兆候期」は600床(同90床)、「拡大期」は千床(同150床)、「ピーク期」は1400床(同200床)とした。県は今月7日、感染拡大の局面を「拡大兆候期」から「拡大期」に入ると判断し、県内66医療機関に対し、専門の医師らがおり、直ちに病床を開けることができる病床を千床確保するよう要請していた。

 一方、県内の重症者は11日午後5時時点で7人にとどまっており、同計画よりも少ないことから、千床に占める重症病床は感染「拡大期」と同じ90床のまま据え置くとしている。

 県内の直近1週間(8月5~11日)の新規感染者は計397人。8月8日には1日当たりの新規陽性判明が過去最多の84人となった。大野知事は県内の現在の感染状況について、これまでにあった感染者の急拡大といった兆候が見られず、国の想定のような感染者増加も見られないものの、「発症日ベースで考えると、感染のピークが終わり、抑え込めているとはいえない」と指摘。来週にも専門家会議を開催する意向を示し、「より精緻な議論を専門家からうかがいたい」とし、現状の評価や今後の対応について、専門家の意見を求める考えを明らかにした。

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