埼玉新聞

 

<甲子園交流試合>花咲徳栄1勝の夏 大分商に3-1 エース左腕高森、粘り強く完投

  • 2020年甲子園高校野球交流試合の開会式で選手宣誓する花咲徳栄の井上朋也主将(左)と大分商の川瀬堅斗主将=10日午前、甲子園球場

 新型コロナウイルスの影響で中止になった今春の第92回選抜高校野球大会の出場校に選ばれていた32校を招待した「2020年甲子園高校野球交流試合」は10日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。感染防止のため、異例の舞台は無観客で行われ、開会式には開幕試合で対戦した埼玉の花咲徳栄と大分商の2校のみが参加。花咲徳栄の井上朋也主将と大分商の川瀬堅斗主将は、「最後まで戦い抜くことを誓います」と声を合わせて選手宣誓した。

 開幕ゲームは、昨秋の関東大会8強の花咲徳栄が昨秋の九州大会準優勝の大分商に3―1で競り勝った。

 花咲徳栄は一回、1死満塁から中井が押し出し死球で先制。その後、渡壁が右前に決勝打となる2点適時打を放った。先発したエース左腕高森は一回、3者連続三振の立ち上がり。六回には味方守備の乱れで1点を返されたものの、粘り強く完投した。

 選抜大会に出場するはずだった各校の救済措置として設けられた試合のオープニングを勝利で飾った花咲徳栄の岩井監督は、「歴史上、初めての大会で勝つことができて良かった」とかみ締めるように語った。選手宣誓の大役を果たした井上主将は、「思った以上に落ち着いていた」と振り返った。

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