埼玉新聞

 

<新型コロナ>49人感染…岩槻高など 2人死亡 感染者トラブルで駆け付けた警官感染 3クラスターで増

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは4日、新型コロナウイルス感染者を新たに49人確認し、県内居住の70代男性と県外居住の80代男性が7月31日と8月2日にそれぞれ入院先で死亡したと発表した。

 感染者の内訳は県管轄で41人、さいたま市4人、川口市2人、越谷市2人。これまでに確認された感染者は2559人(チャーター便帰国者含む)、死者は76人。重症者3人。感染者の指定医療機関への入院は82人、一般医療機関への入院は216人。ホテル療養は76人、自宅療養は98人。1119人が退院し、療養終了は843人となった(4日午後5時時点)。

 県によると、死亡した2人は基礎疾患があり、入院先の県内の医療機関で集団感染が起きていた。県管轄で詳細が判明したのは、草加市の医療従事者の40代男性、武南署の40代男性警察官、白岡市の障害者支援施設「太陽の里」の70代女性入所者ら10~80代の男女21人。同施設関連の感染者は15人となった。また、3日午後判明分では、所沢第一病院の医療従事者の20代と50代の女性2人が感染し、同病院関連では28人となった。

 県教育局によると、県立岩槻高校でこれまでに感染していた生徒2人と同じ部活動の生徒3人が新たに感染確認された。3日に判明した2人目の生徒の濃厚接触者は、体育の授業や食事で一緒だった生徒7人とされ、新たな感染者3人の濃厚接触者は調査中。県立学校ではこれまでに7校で学校関係者の感染が確認され、うち4校では2人以上が感染し校名を公表している。

 県警によると、感染した武南署員は40代の地域課の男性巡査部長で、7月18日に家庭内トラブルの通報を受けて駆け付け、後で当事者が感染していたことが分かった。対応に当たった署員4人のうち、3人が感染した。

 さいたま市によると、感染が判明したのは市内に住むいずれも20代の男女4人。

川口市によると、感染が判明したのは自営業の30代男性と都内の会社員の40代女性ら2人。いずれも入院したが、容態は安定しているという。

 越谷市によると、感染が判明したのは市内居住の80代女性と草加市の50代女性の2人。80代女性は集団感染が発生している介護保健施設「葵の園」の利用者で、同施設での感染者は15人になった。

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