埼玉新聞

 

あきれた店員、商品買わずポイント貯める…次々バーコードを読み込み、獲得したポイントは1274万円相当…捜査を終結 商業施設内の店、異変に気付く ポイントで商品入手、ネットで転売していた23歳

  • 【地図】三郷市

    ポイント1274万円分詐取 吉川署、容疑の男を追送検=三郷市

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 埼玉県警吉川署は15日までに、電子計算機使用詐欺の疑いで、三郷市戸ケ崎1丁目、パートの男(23)=同罪で公判中=を逮捕、さいたま地検越谷支部に追送検した。同署は被害総額約1274万円を確認し捜査を終結した。

 追送検容疑は、今年6月27日~7月6日まで、三郷市内の商業施設内スポーツ店で、端末を利用し自身の会員情報にアウトドアメーカーのポイント現金約89万円相当を付与し不正に利益を得た疑い。

 同署によると、男は店員の立場を利用し、専用の端末で商品のバーコードを読み込み、ポイントをためていたという。商品を購入しなくてもポイントが付与できるシステムで、メーカー側が売り上げとポイントの差が大きいことから同署に相談した。

 同署は男が不正な処理をしていることを確認し今年7月13日に逮捕した。余罪を調べたところ、男は昨年11月10日から逮捕されるまで、同じ手口で総額1274万円相当のポイントを取得していたという。

 男はポイントでキャンプ用品などを入手。ほとんどをインターネットで転売し現金に換えていたとされる。アウトドアが趣味で、一部は私用として使っていたという。

 男は追送検容疑について「遊ぶ金が欲しかった」など認めているという。
 

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