埼玉新聞

 

コロナ退散を祈願 川越・小江戸茶屋が埼玉4蔵元の銘酒結集セット「四神酒」販売【#コロナとどう暮らす】

  • コロナ退散を祈願して発売した日本酒詰め合わせセット「四神酒」=川越市元町2丁目の小江戸茶屋

 川越・菓子屋横丁の小江戸茶屋は、新型コロナウイルス退散を祈願した日本酒詰め合わせセット「四神酒」(4本組)の販売を始めた。東西南北を守る神にあやかり、県内の4蔵元から銘酒を結集した。「コロナの早期収束を願い、味わってほしい」と話している。

 四方をつかさどる四神「青龍(東)」「白虎(西)」「朱雀(南)」「玄武(北)」にちなみ、県内を4区分。青龍は蓮田市閏戸から清龍酒造の酒「清龍」を、白虎は秩父市別所から矢尾本店の「秩父錦」を用いた。また朱雀には地元川越市仲町から小江戸鏡山酒造の「鏡山」を、玄武は深谷市田所町から滝澤酒造の「菊泉」を充てた。

 いずれも地域を代表する酒蔵で、100%米で造った純米酒をセットにした。「それぞれ蔵元の違いが鮮明で飲み比べも楽しめる。例えば鏡山はフルーティーで女性でも飲みやすい一方、清龍はどっしり昭和の日本酒といった感じ」と小江戸茶屋。

 観光客向けにオリジナル商品を打ち出そうと年明けごろから動き出していたさなか、コロナ禍に見舞われた。

 新商品には埼玉を四神に守ってもらい、再び平穏な世に戻るよう願いも込めた。

 明治創業の森徳製菓が運営する小江戸茶屋もコロナの影響で4月から1カ月以上、休業を余儀なくされた。賞味期限の迫った土産物食品をおまけで配布したり、廃棄したりと苦心した。同店は「菓子屋横丁に以前のにぎわいが早く戻ってほしい」と話す。

 1本300ミリリットル瓶で、それぞれの四神をデザインした特注ラベルを張っている。1セット税込み4840円。小江戸茶屋や各酒蔵で販売。

 問い合わせは、小江戸茶屋(電話049・222・0172)へ。

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