埼玉新聞

 

カーブミラー損壊129件、容疑の男を送検 言いたくない…容疑否認 昨年にも逮捕、その後不起訴に/県警

  • 男が潜んでいた空き家=草加市

 さいたま市岩槻区内でカーブミラーを割ったとして、住所不定、無職の男(50)が器物損壊の疑いで逮捕された事件で、県警捜査1課、岩槻、草加、越谷、吉川署の合同捜査班は17日、県警が認知したカーブミラーの損壊被害が今年3月ごろから7月1日までに7市2町で計129件に上ると明らかにした。余罪もあるとみて関連を調べる。県警は同日、男をさいたま地検に送検した。

 逮捕、送検容疑は3月31日午後11時半ごろ、岩槻区の路上で、さいたま市が所有するカーブミラー1枚(被害額約7万9千円相当)を棒のようなものでたたき割った疑い。「事件のことに関しては言いたくない」と否認しているという。

 同課によると、被害は越谷市で41件、草加市で34件、岩槻区で28件、三郷市で14件、八潮、吉川、川口市で各3件、松伏町で2件、伊奈町で1件の計129件に上る。けが人などは確認されていないという。

 手口や付近の防犯カメラの精査などから男の関与が浮上。県警が居場所を探していたところ、草加市原町の空き家にいることがわかり、6月26日午後、住居侵入容疑で現行犯逮捕した。「雨風がしのげて毎日寝床を探す手間がなかったから」「数カ月前から住んでいた」と容疑を認めているという。

 男は昨年10月にも、カーブミラーの器物損壊容疑で逮捕され、その後に不起訴処分となっていた。

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