埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉で51人感染 解除後の最多人数、2日連続更新 東京も高い数字…一層の対応必要

  • テレビ会議で埼玉県の新型コロナウイルスの現状や対策を説明する大野元裕知事=17日午後、さいたま市浦和区

 県の新型コロナウイルスの感染者が17日、5月25日の緊急事態宣言解除後の最多人数を2日続けて更新し、男女51人となった。感染拡大を受けて大野元裕知事は17日、東京、神奈川、千葉の各都県の知事や西村康稔経済再生担当相とテレビ会議を行い、首都圏1都3県が連携することで感染拡大防止に努めることを改めて確認した。テレビ会議後、大野知事は記者団に対し「一層の対応が必要である。密接な関係にある東京都も極めて高い数字になっているので、1都3県の取り組みが極めて重要だ」と強調した。

 埼玉県の1日当たりの感染者数が50人を上回ったのは、4月16日(51人)以来、約3カ月ぶり。緊急事態宣言解除直後は、1日当たり0人や1桁だったが、6月23日に12人の感染が発表されて以降、ほぼ2桁で推移。今月3日(26人)に20人を超えると、ほぼ毎日20~40人台を行き来し、16日には緊急事態宣言解除後で最多の49人を記録していた。

 この間、さいたま市大宮区や越谷市の接待を伴う飲食店のキャバクラやホストクラブでクラスター(感染者集団)が発生。大野知事はテレビ会議で、新型コロナ特措法に基づき、県が13日午前0時から実施している接待を伴う飲食店が十分な感染防止対策を講じていない場合、休業要請の対象とする取り組みなどを紹介した。

テレビ会議では1都3県の共同メッセージとして、接待を伴う飲食店や酒類を提供する飲食店に対し、感染防止対策の徹底などを呼び掛けることを確認した。

 また、東京都の17日の感染者は293人となり、16日の286人を上回り、2日連続で過去最多を更新。都発着の旅行を割引の対象から除外した政府の観光支援事業「Go To トラベル」について、大野知事は「今の首都圏の状況で当初の予定通り行うことは難しい。まずは埼玉県、あるいは首都圏での観光にとどめていただくことが適切だと思っている」と考えを示した。

ツイート シェア シェア