埼玉新聞

 

キャバクラで感染拡大、実態把握に時間 知られたくない…問い合わせは34人【#コロナとどう暮らす】

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 さいたま市大宮区仲町のキャバクラ店「クラブグランデ」で、新型コロナウイルスの感染が拡大している。市保健所はクラスター(感染者集団)と認定して、40人以上の従業員のPCR検査を順次実施。2日までに接客の女性従業員10人、男性従業員2人、男性客3人の計15人の感染が確認された。

 しかし、検査対象の来店客が約300人いるとみられる中、問い合わせは34人に過ぎない。周囲に知られるのを恐れるケースも考えられ、市保健所は「実態把握に時間がかかる」としている。

 最も早く発症した女性従業員は6月19日で、市保健所は発症2日前の17日を起点に、来店した客が濃厚接触者の可能性があるとみて調査を進めている。同店は緊急事態宣言の間も営業を継続。来店客は1日に30~50人で、17日以降に約300人が来店したとみられている。同店に来店客の名簿などはなく、市保健所は女性従業員に客への連絡を要請している。

 6月29日夜、市保健所は店側の了承を得たとして、店名を公表した。客からの問い合わせは増えたが、7月2日現在で34人にとどまっている。家族や会社に知られるのを恐れ、検査を受けない可能性も指摘されている。市保健所の西田道弘所長は記者会見で、「病院などと違って簡単にはいかない。実態把握に時間がかかる」と説明した。

 清水勇人市長は2日の定例会見で、「接待を伴う飲食店は、(市民の皆さんに)できるだけ自粛をしてほしいと思っている。できるだけリスクを下げる選択は一人一人の意識だと思う」と述べた。

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