埼玉新聞

 

大宮で心の癒やしに、新型コロナの早期収束願う 大宮駅周辺9カ所に茅の輪飾り【#コロナとどう暮らす】

  • 大宮駅西口の複合商業ビル「アルシェ」に飾られた茅の輪=さいたま市大宮区

 さいたま市大宮区の大宮駅周辺で、17日から「大宮茅の輪飾りプロジェクト」が始まった。駅周辺の商業施設などで茅の輪を一斉に飾り、新型コロナウイルスの早期収束を願う。実行委員会は「大宮に来られる人々の心の癒やしにつながれば」としている。

 設置するのは大宮駅東西連絡通路豆の木付近や、そごう大宮店2階正面入り口、まるまるひがしにほんなど9カ所。駅周辺40団体が加盟する大宮駅周辺地区活性化会議(TEAM大宮)と、武蔵一宮氷川神社が初めてコラボし行われた。

 同神社では毎年6月30日に、半年間の罪やけがれをはらい清める「大祓式(おおはらいしき)」が行われ、境内に直径約3メートルの茅の輪が設置される。例年、長蛇の列ができるが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため8の字にくぐることを禁止。密集を避けるため、1回くぐるのみとしている。参拝を控える人も予想されることから多くの人の目に届くようにと、駅周辺施設への茅の輪飾りが企画された。

 茅の輪は直径80センチ。高さ約3メートルの竹筒に取り付けられた。6月11日には同神社で、関係者が参列し祈願式も行われた。

 大宮駅西口の複合商業ビル「アルシェ」では2階入り口前に設置。若者らが足を止めて眺めるほか、手を合わせて祈る人も見受けられた。アルシェの中島祥雄代表取締役社長は「飾りを多くの人に見てもらい、コロナ収束を共に願いたい。氷川神社と協力し、大宮の街が盛り上がる取り組みを今後も行っていきたい」と話している。

 設置は7月12日まで。問い合わせは、事務局(電話048・647・0111)へ。

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