埼玉新聞

 

恋愛禁止に驚き…中国人教諭、学校規則を紹介 さいたまの中学校で生徒らと交流「中国は8時間目まである」

  • 泰平中学校の生徒と給食を一緒に食べる中国中等学校の日本語教諭(左から2人目)=さいたま市北区

 中国の中等学校で日本語を教えている中国人教諭19人が、さいたま市北区の市立泰平中学校(星野浩校長)を訪れ、日本の中学校教育現場を見学した。教諭らは生徒と給食や授業を共にして交流を深めた。

 今回の訪問は独立行政法人「国際交流基金 日本語国際センター」主催の「中国中等学校日本語教師研修」の一環で行われたもの。1999年度から実施し、昨年度まで386人の日本語教諭を受け入れてきた。

 4時間目の授業見学後、教諭たちは1~3年生と特別支援学級の計13クラスに分かれ、生徒と一緒に給食を味わった。

 その後は体育館と武道場に分かれて、中国の文化を紹介するプレゼンテーション授業。中国の学校では時間割が8時間目まであることや、恋愛禁止の規則があることを説明すると、生徒からは驚きの声が上がった。また中国を学ぶクイズも行われ、教諭と生徒は楽しいひとときを過ごした。

 王維さん(31)は貴州省の凱里第一中で日本語を教え、今年で5年目。「大坂なおみ選手など、最近の日本テニス界の活躍はすごい。生徒がどういった練習をしているのか見てみたい」と部活動の見学を楽しみにしていた。

 3年生の仁部ひな乃さん(15)は「皆さん日本語が上手で驚いた。私も中国語を学びたいと思った」。神山未希さん(15)は「若者の流行も教えてもらい、中国により興味を持った。もっと中国について勉強したい」と話していた。

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