埼玉新聞

 

詐欺集団、仲間割れで事件発覚 暴力団組員で会社員の男ら容疑で逮捕 だまし取った現金どこ…恐喝/大宮署

  • 大宮署=さいたま市大宮区北袋町

 大宮署は9日までに、詐欺と窃盗の疑いで、草加市両新田西町、職業不詳の男(22)、東京都板橋区高島平9丁目、指定暴力団極東会傘下組織組員で会社員の男(41)=いずれも恐喝罪で起訴、神奈川県厚木市戸室5丁目、無職の女(21)の男女3人を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年9月11日、神奈川県綾瀬市の無職男性(77)方に金融機関職員を名乗って「詐欺の犯人が持っていたリストにあなたの名前がある」などと電話。男性からキャッシュカード1枚をだまし取り、同県海老名市内の金融機関の現金自動預払機(ATM)で現金50万円を引き出した疑い。

 同署によると、女が受け子兼出し子で、組員ら2人は見張り役とみられる。だまし取った現金が入って来なかったことから、組員らが受け子の紹介役の男性を脅したという。

 同署は3月16日、男性を脅した恐喝容疑で、組員、22歳男の両容疑者を逮捕。2人の供述や関係者の聴取から、女の関与が浮上し、綾瀬市の男性に対する犯行が分かった。

 同署は共犯事件として認否を明らかにしていない。

ツイート シェア シェア