埼玉新聞

 

<新型コロナ>政府が配る布マスク、東松山などで配達始まる 不良品騒ぎも、県内全世帯へは今月中に

  • 配達するマスクを手にする配達員=14日午前、東松山市本町の東松山郵便局

 新型コロナウイルスの感染防止策として、政府が全世帯に配る布マスクの配達が14日午前、埼玉県でも東松山、飯能市で始まった。今週から本県のほか、愛知県、福岡県などで配布を開始した。

 布マスクの配布は4月中旬に東京都で始まり、2枚入り1組が各戸に配られる。東松山市本町の東松山郵便局の管内は同市と滑川町で、配布先は約5万カ所。午前9時半すぎ、同郵便局の田端和彦・第一集配営業部長から配達員にマスクが手渡され、赤いバイクが続々と出発した。同郵便局では、搬入済みのマスクの配布は1週間程度で終わるが、全戸への配達時期は未定という。

 早速、マスクを手にした神明町の堀口満春さん(88)は「布マスクは長い間(洗って繰り返し)使えるので非常に助かります」、妻の洗さん(83)は「いつ届くのだろうか、と思っていた。もう少し早く欲しかったが、まだマスクは品薄なので、ありがたいです」と話した。

 布マスクは「アベノマスク」とやゆされ、一部に変色など不良品が見つかり、回収される騒ぎもあった。厚労省のマスク等対策班によると、県内全世帯への配布は「今月中」としている。

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