埼玉新聞

 

詐欺電話を見抜いてきた女性、現金118万円手渡す被害 最初から長男を名乗り、話し方や声質も似る/蕨署

  • 蕨署=蕨市錦町

 蕨署は4日、蕨市の無職女性(86)が手渡し詐欺で、現金118万円をだまし取られたと発表した。女性はこれまで数回、詐欺電話を見抜いてきたが、今回は川口市に住む長男(56)の名前を最初から名乗り、話し方や声質も似ているため長男と信じたという。

 同署によると、2日午前9時ごろから数回、女性方に長男を名乗る男らから電話があり、「きょう中に処理しないといけない案件の書類が入ったかばんが盗まれた」「お金がいくらか必要だ」などと話した。信じた女性は同日午後4時ごろ、自宅を訪れた長男の上司の息子を名乗る男に118万円を手渡した。長男が4日、女性方を訪れて被害が発覚した。男は20代後半で身長約170センチ。黒いスーツ、ノーネクタイでビジネスバッグを持っていた。

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