埼玉新聞

 

セブンイレブンに浦和東署が感謝状 訪れた男性客、電子マネー購入の理由曖昧…詐欺疑い通報、被害防ぐ

  • 斉藤健一署長(左)から感謝状を受け取る、セブンイレブン東浦和3丁目店の小島茂美マネジャー=9日、浦和東署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、浦和東署は9日、セブンイレブン東浦和3丁目店に感謝状を贈った。浦和東署によると、3月15日午後4時ごろ、店を訪れた、さいたま市緑区の70代男性が「5万円の電子マネーがほしい」などと女性従業員に相談。男性に購入理由を尋ねたところ、「パソコンのセキュリティー関係に使う」などと曖昧に答えたりしたことから、店は詐欺を疑い、署に通報した。

 同店では、日頃から高額商品を購入しようとする高齢者への声掛けを徹底している。感謝状を受け取った小島茂美マネジャー(54)は「大きなお世話だと思われることもあるが、これからも怪しいことがあれば声掛けしていく」と話した。

 浦和東署の斉藤健一署長は「詐欺を水際で防止するには、地域住民の協力が不可欠ということを改めて実感した」と感謝した。

 同署管内の今年1月から4月8日までの特殊詐欺被害件数は、前年比1件減の4件。被害総額は約1500万円だった。

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