埼玉新聞

 

<新型肺炎>川口で1人死亡 ふじみ野、和光、川口の男性ら感染 感染者の家族、複数人と会食、海外旅行

  • 川口市役所=川口市青木

 川口市は1日、新型コロナウイルスに感染し、入院していた市内在住の患者が3月28日に死亡していたと公表した。県内の死者は3人目。市保健所は「これまで遺族から了解を得られなかったため、公表できなかった」とし、遺族の意向により、性別や年代などは公表しない。

 また、県や川口市は同日、ふじみ野市や和光市、八潮市、川口市の20~50代の男性計4人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県などが確認した感染者は107人(チャーター便帰国者含む)で、3人が死亡、26人が回復し退院している。重症者は7人。

 県などによると、ふじみ野市の50代会社員男性は27日、38・3度の発熱があり、車で県内医療機関を受診。30日に熱が下がり、出勤の可否を確かめるために医療機関を受診したところ、検査を勧められ、1日に陽性が確認された。男性は22日に10人程度の会食に参加していた。他の参加者に症状は出ていないため、県は会食が感染源となった可能性は低いとみている。

 和光市の50代自営業男性は23日に倦怠感や寒気、24日に37・5度の発熱があり、医療機関を受診した。12~16日にフィリピンを旅行していた。

 いずれも保険適用の民間PCR検査で判明。軽症で、発症以降の出勤はなかった。

 川口市の50代会社員男性は、3月28日に陽性と分かった80代の無職男性と同居している長男で、29日に発熱し、31日に市内医療機関で検査したところ、陽性と分かった。

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