埼玉新聞

 

<ランチ>女性客にぎわう春日部「おむすびcafe空と糸」 おむすびプレート人気、自家製みそプリンも

  • おむすびプレート

  • 料理を通し食育の活動を広める長島真理子さん

 住宅街の中にあった事務所を改装し昨年12月にオープンした。食育インストラクターの長島真理子さん(52)が、「人と食とまちを結ぶおむすびカフェ」として、食育をコンセプトに、毎日日替わりで一汁三菜の「おむすびプレート」(税込み800円)を作っている。日中2時間半のみの営業だが、連日子ども連れの女性客を中心ににぎわいを見せる。

 この日のメニューは、もち米のようなモチモチした食感の石垣島産「黒紫舞」を白米に混ぜた塩むすび(えんむすび)と3種類のおむすびのいずれか、春日部産大豆をふんだんに使ったポークビーンズに、春日部産のネギとちくわのかき揚げ、エノキとほうれん草と豆腐のみそ汁。見た目は少量だが、バランスを考えて作られているので腹持ちが良い。もう少し食べたいという人には、おかわりの注文も受け付ける(100円~)。ランチプレートとは別メニューの「みそプリン」(税込み200円)は、自家製みそに生クリームを加えた濃厚な味わいの人気デザートだ。

 地産地消にこだわり、その日手に入る食材を使ったお家ごはん。「その土地のものを食べると体が整うので、例えば大根が大量に手に入ったら、調理法を変えて毎日出すこともあります。大根1本でレパートリーが沢山あることを知ってほしいから」と長島さん。自宅でも再現してもらえるようにとレシピは希望者に公開している。そんな家庭の味に魅了された中高年男性らが、一人で利用することも多いという。居心地の良い空間づくりを心掛けつつ、「ただいま」と言って入ってきてもらえる店を目指している。

 【メモ】おむすびcafe空と糸 春日部市粕壁東1の23の8(電話0480・628・0919)。「おむすびプレート」を少量にした「こむすびプレート」(税込み500円)もある。営業は午前11時半~午後2時。定休日は日曜・祝日(木曜は不定休)。

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