埼玉新聞

 

花桃5千本、集落全体を染める 春の花の名所・東秩父で見頃 3月下旬の「花桃まつり」は中止

  • 見頃となっている花桃=東秩父村大内沢

 東秩父村大内沢の里山で、5千本以上の花桃が見頃を迎え、訪れた人たちの目を楽しませている。

 花桃は1970年代ごろ、数人の有志が植えたのが切っ掛け。その後、休耕地を「きれいにしよう」と、地域ぐるみで本格的に花桃を植え始めた。今では「花桃の郷」として春の花の名所になっている。現在、河津桜、レンギョ、菜の花なども見られ、集落全体を“花色”に染めている。

 村産業建設課によると今年は例年より10日ほど、花の開花が早かった。天候にもよるが「来週初めごろまで楽しめそうだ」という。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年3月下旬に開催していた「花桃まつり」は中止となった。川越市の夫婦は「初めて来たが、花も景色も空気も良く、気持ちが晴れます」と話していた。

 問い合わせは、東秩父村産業建設課(電話043・82・1223)へ。

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