埼玉新聞

 

エドヒガンザクラ、寄居の鉢形城公園で見頃 樹齢150年超の古木、北条氏邦にちなんだ愛称で親しまれる

  • 見頃を迎えたエドヒガンザクラ

 寄居町鉢形の鉢形城公園で笠鉾状に広がる町指定天然記念物のエドヒガンザクラが、枝いっぱいに薄いピンク色の花を付けて見頃を迎えた。樹齢150年を超える古木で、訪れた人たちは空を見上げるように花観賞を楽しんでいる。

 園内には日本百名城の一つに数えられる鉢形城跡があり、城主の北条氏邦にちなんで「氏邦桜(うじくにざくら)」という愛称で親しまれている。

 この木は、2本の桜の木が伐採され、その根元から12本の芽が成長した。木の高さは18メートル、枝張りは東西23・5メートル、南北21・8メートル、根回りは6・5メートルと巨木。ピンク色の花と青い空とのコントラストも楽しめる。

 春の彼岸ごろに咲くためエドヒガンという名前が付き、ソメイヨシノより開花が1週間ほど早い。今季は例年より10日ほど早く咲き始め、22日ごろまで楽しめる。

 問い合わせは、同町生涯学習課(電話048・581・2121)へ。

ツイート シェア シェア