埼玉新聞

 

<新型肺炎>エジプト旅行から帰国の女性ら、戸田と越谷の男女4人が感染 男性はJRで都内に出勤

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県は12日、戸田市の60代自営業女性、同市の70代無職女性、同市の30代会社員男性、越谷市の70代無職女性の男女計4人が、新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表した。さいたま市で確認された2人を含め、同日までに県などが確認した県内の感染者数は計23人(チャーター便帰国者含む)となった。うち5人が退院している。

 県によると、戸田市の60代女性は2月23日から3月1日まで、70代の夫とツアー旅行でエジプトを訪れ、ナイル川クルーズで3泊していた。帰国後の2日以降、軽いせきが続き、6日には38度の発熱があった。同行した70代の夫も11日のPCR検査で陽性が確認されている。

 この夫婦の友人でエジプト旅行に同行した同市の70代女性は、3~5日に37・5度~38・0度の発熱に加え、倦怠(けんたい)感やせき、軟便の症状があった。

 同市の30代男性は70代女性の息子。7日に喉の違和感とせきの症状があり、10、11日には都内に出勤していた。通勤時にJR埼京線、上野東京ライン、京浜東北線、総武線を利用し、戸田公園―両国を移動していた。

 11日に37・6度の熱やせき、咽頭痛があり、県内の医療機関を受診した越谷市の70代女性は、肺炎の疑いで別の医療機関に救急搬送され、新型コロナウイルス感染症の疑いで入院。12日のPCR検査で陽性が判明した。女性は息子夫婦と3人の孫と同居。息子夫婦と孫1人に発熱などの症状があったため、家族のPCR検査を予定している。

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