埼玉新聞

 

世界が評価の「加須の舞」…加須で酒米生産10周年、出荷量1000俵超に 広がり続ける輪、鏡開きで祝う

  • 酒米生産10周年を祝って鏡開きが行われた=15日、埼玉県加須市向川岸町の会席ぎゃらりぃ「からん」

    酒米生産10周年を祝って鏡開きが行われた=15日、埼玉県加須市向川岸町の会席ぎゃらりぃ「からん」

  • 酒米生産10周年を祝って鏡開きが行われた=15日、埼玉県加須市向川岸町の会席ぎゃらりぃ「からん」

 埼玉県内一の酒米生産地・加須市で15日、加須市酒米生産者協議会(篠塚敏雄会長)と加須市の酒米と地酒協議会(小森順一会長)による創立10周年記念祝賀会が開かれた。地元の蔵元・釜屋社長の小森会長は「オール加須の酒『加須の舞』は、いまや世界から評価されている」と話した。

 祝賀会は、同市向川岸町の会席ぎゃらりぃ「からん」に酒米生産者、県内の蔵元、販売関係者、行政、地元の平成国際大学などから約70人が参加して開かれた。現在、市内を中心に酒米生産者20人がいて、酒米出荷量は年間1000俵を超えている。祝賀会では鏡開きが行われた。

 加須市で酒米づくりが始まったのは2013年。農家の篠塚会長が兵庫県の酒米農家と縁ができ、農家仲間などに声をかけてスタートさせた。14年には地元の農家、釜屋、販売会社で協議会を結成。オール加須の酒「加須の舞」の誕生につなげた。

 篠塚会長は「酒米の山田錦と五百万石を生産している。仲間の輪が広がってきているのがうれしい」と笑顔。小森会長は「篠塚会長から始まった酒米づくりが、縁をつなぎ、10年を経て大きな成果になっている」と紹介した。

 角田守良市長は「オール加須の酒『加須の舞』と平成国際大学女子硬式野球部が関わっている酒『明軽』は、国際的に評価されている。加須市の活性化につながっている」と盛況ぶりに感謝した。

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