埼玉新聞

 

“世界最強”勃起不全治療薬、発毛薬…実は未承認 HP「はげや」で掲載販売 容疑で男逮捕「売れるかと」

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 国内未承認の外国製の発毛薬などを広告販売したとして、県警生活経済課と幸手署は22日、医薬品医療機器法違反の疑いで、草加市中央1丁目、輸入代行業の男(49)を逮捕した。

 逮捕容疑は、厚生労働省が未承認の発毛薬や勃起不全治療薬をホームページに掲載して広告。昨年8月下旬から9月下旬の間、県知事の許可を受けずに、沖縄県の30~50代の男性3人に発毛薬計千錠(計3万2650円相当)を発送し販売した疑い。

 同課によると、男は「はげや」の名称のホームページで「現在認証されている発毛薬で世界最強」などとうたい、未承認のインド製「フィンペシア」とタイ製「ミノキシジル」を100錠ずつ1セット7千円で販売。同じく未承認の勃起不全治療薬も掲載して販売した。

 顧客は約4800人いたとみられ、発毛薬の売り上げが7割を占めていたという。顧客の健康被害は確認されていない。

 同法では承認前の医薬品の広告や無許可販売は禁止されている。個人で輸入して消費することは可能という。

 匿名の通報を受けた厚労省が県に情報提供し、県警が捜査していた。

 男は「違法だとは思わなかった」と容疑を一部否認。「自分で使って効果があったので売れると思った」と供述しているという。

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