埼玉新聞

 

<熊谷小4ひき逃げ>真実聞くまで終わりはない…母親、情報減少に危惧 FMクマガヤで情報提供を呼び掛け

  • ラジオ番組に出演し、情報提供を呼び掛ける母親(手前)=16日午後、熊谷市のFMクマガヤ放送局

 熊谷市で2009年に小学4年の男児が車にはねられ死亡した未解決のひき逃げ事件で、男児の母親が16日、熊谷市と行田市を放送エリアとするコミュニティーFM放送局「FMクマガヤ」の生放送番組「クマガヤデイズ」に出演し、事件解決のために情報提供を呼び掛けた。

 番組内では事故の状況や事故現場が住民の生活道路として利用される狭い道路であることなどを説明。関西に住むリスナーからは「いま一度捜査を洗い直してほしい。関西からSNS(会員制交流サイト)を使って、活動を応援したい」とメッセージが寄せられた。

 母親は昨年9月末以降、ブログなどへの情報提供が減少していることを危惧。「情報提供以外に逮捕につながるものはないので、ささいなことでも情報を寄せてほしい」と訴えた。

 番組の最後には、逃げ続ける犯人に対し「今からでも自首してください。真実を聞くまでは犯人と私に終わりはないのです」などと思いを読み上げた。

 ラジオ出演は、同局からの働き掛けで決定。パーソナリティーの田野芽衣子さんは「母親の生の声を聞けたことは大きい。少しでも情報が集まれば」と話していた。

 事件は09年熊谷市本石の市道で発生。自転車で帰宅途中だった小関孝徳君=当時(10)=が死亡した。県警は昨年、適用罪名を危険運転致死罪(当時)に変更して捜査を継続することを明かし、時効は10年間延長された。

 母親は引き続き、ブログ「《未解決》熊谷市小4男児ひき逃げ事故!」で、事故後に突然転居した人など広く情報を求めている。

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