埼玉新聞

 

埼玉第1号“国有形文化財”埼玉りそな銀の旧川越支店、今後どんな名称に 浮上した4案とは 投票受け付け中

  • 施設の完成予想図(埼玉りそな銀行提供)

    施設の完成予想図(埼玉りそな銀行提供)

  • 施設の完成予想図(埼玉りそな銀行提供)

 埼玉りそな銀行は来春に地域振興拠点として生まれ変わる同行旧川越支店(川越市幸町)の名称を交流サイト(SNS)の公開投票で決める。関連会社の地域デザインラボさいたま(さいたま市、通称ラボたま)の公式インスタグラムで31日正午まで受け付けている。

 施設の名称候補は、グループを含めた同行社員から計245件が寄せられ、特に社内で人気の高かった「コエドテラス」「KOEDO・BASE」「Co:Creスクエア川越」「Resona Kawagoe Base+」の4件の中から最終的に得票数で選ばれる。

 川越市の中心部一番街通りに面し、国の登録有形文化財の旧川越支店は、前身の一つである旧第八十五銀行本店として1918年に現在の場所に新築移転。96年に国の登録有形文化財の県内第1号となった。老朽化に伴い、2020年に支店としての役割を終え、新たな利活用について検討を重ねてきた。建物外観はそのまま残し、内装の改修工事を進めている。起業家向けのコワーキングスペースやレストラン、多目的イベントスペースとして開放される。

 施設を運営するラボたまの青木大介社長は「観光地のシンボル的な価値に加え、産業の創出や住民が日常の豊かさを実感できる交流拠点にしたい」と話している。

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