埼玉新聞

 

ユネスコ登録で脚光、和紙の原料を皮むき天日干し 東秩父の有志が終日作業、今では集落の“風物詩”

  • むいた楮の表皮の天日干し作業をする柴観光果樹農園組合の有志ら。手前にあるのが楮の木、右奥にあるのが切りそろえた楮の木を蒸す大釜=5日午前、東秩父村坂本地区

  • 蒸した楮の木の皮むき作業をする柴観光果樹農園組合の有志ら

 和紙の里・東秩父村坂本の山里で、和紙の原料となる楮(こうぞ)の「楮かしき・皮むき」作業が行われている。

 楮はクワ科の植物。地元では「かず」と呼ぶ。村の観光拠点「和紙の里」の依頼を受け「柴観光果樹農園組合」(田中求組合長)の有志が栽培、同施設に提供している。

 18年ほど前、「和紙の産地を守る手助けになれば」と始まった楮の栽培。2014年11月には、特産の細川紙の紙すき技術がユネスコ無形文化遺産登録され、脚光を浴びた。

 今シーズン、本業の傍ら収穫した楮の木は約1・5トン。楮かしき・皮むきは年末年始の恒例行事。今では柴集落の正月の"風物詩"だ。

 5日は午前6時40分から作業を始めた。約85センチに切りそろえた楮の木を束ね、根元を下にして大釜で蒸した。蒸しあがると楮の木の表皮のむき取り、天日干し作業を終日行った。表皮が紙の原料となる。保管するため20日ほど、日光に当てる。

ツイート シェア シェア