埼玉新聞

 

カラフルに輝くクラゲで最優秀賞 東秩父の6年生、日本版画会展で受賞 色のグラデーション良いと評価

  • 日本版画会展の小学生高学年の部で最優秀賞を受賞した高野志成君と作品=東秩父村の自宅

 東秩父村立槻川小学校6年の高野(こうの)志成君(12)は今秋、東京都の東京都美術館で開かれた「第60回記念 日本版画会展」(主催・日本版画会、後援・文化庁、東京都)の小学生高学年の部で最優秀賞に輝いた。

 高野君の祖父母が版画家で、保育園児のころ「やってみるかい」と声を掛けられたのが切っ掛けで始めた。小学3年生の時、同公募展で児童・生徒の部が創設された。4年生で、自宅にあった素焼きの「土偶」を題材に出品した作品が努力賞、昨年は白馬の置物を描いた「走り回る馬」で優秀賞を受賞した。

 今回は「カラフルに輝くクラゲ」が、小学生高学年の部の最優秀賞に輝いた。

 東京・池袋の水族館に家族で行った際、印象に残ったクラゲを作品にした。図鑑を参考に、夏休みに集中して仕上げた。「色のグラデーションが良かった」と評価された。本格的な木版画。「版画を彫り、(作品が)刷り上った時が一番うれしいです」と笑みを浮かべた。

 なお同展では、同村の東秩父中学校3年の小林結香さんが中学生優秀賞、関根拓海さんが同記念賞を受賞した。

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