埼玉新聞

 

<ランチ>どこか懐かしい味…人気はオムライス 川越のミルキーウェイブ ジャズライブなどの催しも

  • オムライス

  • オーナーの小沢勇さん

 観光客でにぎわう蔵造りの街並みの少し先に、ひっそりとたたずむお店。オーナーの趣味というジャズが流れ、落ち着いた空気が店内に流れる。創業以来の看板メニュー、オムライスはふわっふわの卵とケチャップライスが口の中でとろけ、やみつきになる味わい。サラダが付いて税込み800円。

 1978年創業。銀座のフレンチレストランや六本木のステーキハウスで修業を積んだオーナー小沢勇さん(70)が、喫茶店ミルキーを開店したのが始まり。

 12年間営業し、より多くの人に喜ばれる店にしようとミルキーの隣の自宅を洋食店にしつらえ、店がオープンした。今では客の8割近くが常連で創業以来、小沢さんが作り続ける、どこか懐かしい味が喜ばれている。

 ふっくらしたオムライスは、地元で仕入れた卵でタマネギ、ピーマン、マッシュルーム、豚肉などが入ったケチャップライスを丁寧に包み込んでいる。人気メニューの一つだ。

 ミルキーでは客の顔が見えるオープンキッチンだった。今は厨房(ちゅうぼう)から、飲食フロアが見えない。だからこそ常連の顔を思い浮かべながら料理と向き合っている。店内でジャズライブなども催し、小沢さんは「何度でも足を運んでもらえるような場所にしたい」と話している。

 【メモ】ミルキーウェイブ 川越市志多町17の2(電話049・222・1101)。昔ながらのほっとする味「ナポリタン」(税込み690円)、デミグラスソースと相性抜群「ハンバーグステーキ」(同970円)もお薦め。営業は午前11時~午後10時。定休日は月曜日と12月31日~1月2日。

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