埼玉新聞

 

日曜日だけのカフェ「日曜日のネコ」で、楽しい川越ライフを アマチュア演奏家が音楽会も「癒やされて」

  • 客と談笑する店主の杉本遥さん=川越市霞ケ関

 川越市霞ケ関北自治会が運営する日替わり店主の店「にこにこ食堂」で、渋谷でシェフをしていた杉本遥さん(34)が3月から、第3・4日曜日だけカフェを開設している。名付けて「日曜日のネコ」。

 猫好きな杉本さんが、客との会話で気付いた「こういうのがあると川越ライフが楽しいな」といった内容を客と話し合い企画する。

 店はカウンターとテーブルで15席ほど。午前9時~午後2時半まで、地元霞ケ関の住民や遠くは東京などから店主や客の友人たちが集まり、音楽演奏で和んだり、人が集う友人店の様子を話したり、親子で楽しんだり、よもやま話に花が咲く。

 しばしば地元のアマチュア演奏家、佐々木国香さん(44)がボランティアでエレクトーンを弾き、食事しながら音楽会もする。佐々木さんは「おいしいご飯を食べながら、エレクトーンの魅力を知り、楽しんでもらえてうれしい」と、満足している様子。皆が楽しむ場となっている。

 「すぎもとはるか」の名で、子育てをしながら役者やインターネット放送のパーソナリーもこなす杉本さん。「演奏希望者も多く、みんなが手を貸してくれ、みんながやりがいを持てている。地域の方や支えてくれる家族にとても感謝しています」。目指すのは、「語らい」と「学び」と「イベント」のコミュニティースペースだ。

 地元客で子育て中の本田喜美子さんは「エネルギッシュな母親の杉本さんに共感。わんぱくな子供を理解し、疲れた母親は、癒やされて、芋づる式の出会いもいい」と話していた。

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