埼玉新聞

 

秩父グルメ「わらじかつ丼」、浦和のレストラン「ディアボラ」で人気 女性客も、口いっぱいかぶりついて!

  • 「地域の味にかぶりついて」と話す高村料理長(右)とスタッフの武田久美子さん=さいたま市浦和区のバールトラットリア「ディアボラ」浦和店

  • 大ぶりのかつがのせられた同店のわらじかつ丼

 さいたま市浦和区仲町1丁目のレストラン「バールトラットリア『ディアボラ』浦和店」で提供する秩父地方のグルメ「わらじかつ丼」が人気を集めている。11月からランチで提供を始めたところ、特に男性客を中心に、地域の味を求める「埼玉ファン」に支持されているという。

 「わらじかつ丼」は、名前通り、わらじのように大きなかつがのった丼。甘辛のタレにくぐらせた薄いとんかつは、風味豊かに食欲をそそる。

 同店を運営するノースコーポレーション(さいたま市)は、秩父市下吉田で地域の食などを楽しめる施設「ツーリストテーブル釜の上」に今年5月、「秩父うさぎだ食堂」をオープンさせ、わらじかつ丼のほか、「秩父やまなみチーズ工房のホエーうどん」など、地域の味を提供している。同社の北康信社長(47)は「素晴らしい秩父の味、情報を伝える拠点がないものか」と考え、浦和の店舗で提供することを発案。味わった客に「秩父の本場の味を食べてみたい。行ってみたい」と思ってもらうのが狙いだという。

 イタリアのミラノ風カツレツ「コットレッタ」をベースに、さっぱりとした味わいを追求。秩父産「兎田ワイン」とバルサミコ酢を中心としたタレをまとったかつの上に、オリーブオイル和えトマト、色合いとほろ苦さを演出する葉野菜「ルーコラ・セルバティカ」を添え、見た目も鮮やかな逸品ができ上がった。

 「女性のお客さまにも『かぶりついて召し上がってください』とご案内しています」と話すのは高村亮料理長(36)。豪快に、口いっぱいに郷土の味を楽しんでほしいという。「懐かしいと思う方、これまで食べたことのないお客さまにもぜひ味わっていただきたい」と呼び掛けている。

 ランチタイムのみ。ヨーロッパ野菜のサラダ付き税込み990円。かつは追加もできる(1枚税込み330円)。

 問い合わせは、同店(電話048・824・1511)へ。

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