埼玉新聞

 

コハクチョウ、今季も飛来 深谷の白鳥飛来地、台風の影響で流された餌も復活 地元の男性らが確認

  • 今季も飛来したコハクチョウ=深谷市の荒川(並木光二郎さん提供)

 深谷市南部を流れる荒川にコハクチョウが今季も飛来した。深谷市在住の高校教諭、並木光二郎さん(56)が11月27日、市立川本中学校前の白鳥飛来地で4羽を確認した。

 同所で約20年にわたってコハクチョウの観察をしている並木さん。26日までの冷え込みなどから27日朝には飛んで来ると直感。午前8時すぎに河原に行ってみると想定通り4羽が羽を休めていた。12日には700~800メートル下流でも地元の別の写真愛好家が3羽を確認しているという。

 並木さんによると、10月に襲った台風19号の影響で河原の草木が流され、同校グラウンドも大きな被害を受けたという。餌になる川底の藻や河原の草も流され、越冬するか心配したが、現在は藻もある程度復活し、草も生えてきたと説明。

 今季も寄居町小園の県立川の博物館前から熊谷市の押切橋付近までの約10キロに飛来してくるとみている。

 並木さんは「水量が多く濁りも残っているが、深谷の冬をゆっくり楽しんでください」と環境の変化を心配しながらコハクチョウを見守っている。

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