埼玉新聞

 

少女誘拐、容疑で男を再逮捕 少女は外出可で親に手紙も 男の会社の従業員も少女把握…将来少女も従業員に

  • 浦和署=さいたま市浦和区常盤

 浦和署は27日、未成年者誘拐の疑いで、本庄市東台5丁目、不動産業の男(37)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は8月28日から10月29日までの間、ツイッターで家出の願望を書き込んだ兵庫県の中学生の少女を、「埼玉においで、勉強するなら養ってあげる」と誘い出し、管理する本庄市の借家に住まわせた疑い。

 同署によると、男は少女とツイッターで知り合い、誘っていた。少女は兵庫県から1人で電車を乗り継ぎ、群馬県藤岡市のJR北藤岡駅で男と待ち合わせ、車で借家に向かっていた。

 同署は9月18日、さいたま市の女子中学生の父親から「娘が帰ってこない」との相談を受けて捜索したところ、会員制交流サイト(SNS)や防犯カメラなどから男の関与が浮上。10月29日に借家を捜索したところ、女子中学生と兵庫県の少女を発見、保護し、男をさいたま市の女子中学生の未成年者誘拐の容疑で逮捕した。

 2人にけがはなく、外出や食事、勉強をする時間も与えられていたという。兵庫県の少女は8月下旬に両親から捜索願が出されていた。

 借家は男の不動産会社の資材置き場としても使われ、従業員も出入りして2人の存在も知っていた。

 2人は別々の部屋で暮らし、実家に手紙を送って、両親を安心させていたという。

 男は容疑を認めており、「将来、自分の会社の従業員にしたかった」と供述している。

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