埼玉新聞

 

コスモス、ときがわの花畑に2万株 台風の影響で横倒しも起き上がる 「ご自由に」とはさみ、花束作る人も

  • 気に入っているという黄色いコスモスを手に柴田さん=ときがわ町玉川

 ときがわ町玉川に白やピンク色、黄色などのコスモスが約1万5千から2万株咲いている。コスモスは台風15号と19号の影響を受け横倒しになったが、直立ではないものの起き上がった。「ご自由にどうぞ」と書かれた看板脇には、はさみが用意されている。花畑の脇を通る人が足を止め、コスモスの花束を作って持ち帰っている。

 コスモス畑は柴田育生さん(64)が、約15年間つくり続けている。夏に耕して種をまき、手入れをしている。会社員だった時には空いた時間を利用して作業をしていた。「畑作業をしている時『今年も楽しみ』と声を掛けられたり、お礼の手紙をもらったりすることもあったよ。子どもの字で『きれいなお花をありがとう』と書かれていたこともあってうれしかった」と柴田さん。利用料は徴収していないが、はさみを入れる箱にお金が入っていたこともある。

 花畑は、ひと市の交差点を東松山方面にまっすぐ進んで右手側、県道172号大野東松山線と並走する通りにある。看板が出ていれば花畑を利用できる。「コスモスは咲いてもあと1、2週間くらいかな」と柴田さんは話していた。

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