埼玉新聞

 

江戸時代の将軍鷹狩り行列を再現 徳川家康が訪れた岩槻で市民ら練り歩き 放鷹術や奴振りの披露も

  • 多くの市民らが見守る中、鷹とともに江戸時代の装束にふんして日光御成道を練り歩く参加者ら=3日午後、さいたま市岩槻区

 さいたま市岩槻区で3日、江戸時代の将軍鷹(たか)狩り行列を再現する「城下町岩槻鷹狩り行列」が行われた。参加者は、岩槻駅東口の日光御成道を当時の装束で練り歩き、歴史絵巻の一人を演じていた。

 江戸時代に徳川家康が鷹狩りをしながら何度も岩槻を訪れ、その際に岩槻城主が当時の加倉口御門外で出迎えたといわれている。2013年に始まり今年で7回目を迎えた。

 公募で参加した約100人以上の市民らは、将軍や姫など当時の装束にふんし、岩槻郷土資料館前から岩槻小学校まで約1キロを2時間以上かけて練り歩いた。

 行列には鷹およそ20羽も参加。途中で鷹匠(たかじょう)による放鷹術(ほうようじゅつ)の披露や、日本三奴の一つ岩槻黒奴(やっこ)の奴振りも披露され、観光客や家族連れは足を止めて見入っていた。

 今年4月に同区に引っ越してきたという桜山中学1年の幡野祐樹さん(12)は「岩槻の歴史を改めて知り、勉強になった」と話していた。

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