埼玉新聞

 

<台風19号>秩父地域で道路寸断、住民ら孤立 代表者がまとめて買い物し生活「車いつ通れるか分からぬ」

  • 車の往来ができず、復旧工事が進められている道路=16日午後0時40分ごろ、小鹿野町両神小森

 台風19号の影響で秩父地域は生活道路が寸断され、車の往来ができない地域がある。徒歩による通行はできるが、秩父市中津川地区(14世帯17人)と小鹿野町両神小森地区(18世帯36人)につながる道路は復旧のめどが立たず、孤立状態の地域住民たちは不便な生活を強いられている。

 小鹿野町両神小森地区にあるキャンプ場の担当者は「キャンプ場内にも土砂が入ってきたが、車で行くことができないのでどうしようもない。いつになったら車が通れるのか分からない」と語った。

 秩父市中津川地区では、代表者がまとめて買い物を行うなどして、地域住民たちが協力して窮地を乗り越えているという。

 同地区に住む山中三千恵さん(70)は「電気や水道も大丈夫だったけど、やっぱり車で道路を通れないと不安がある。できる限り早く、車で行き来ができるようになれば」と話していた。

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