埼玉新聞

 

ちちぶエフエム、7日から放送開始 完全生放送で地域の情報を発信、緊急時は災害情報を優先

  • 開局に向けて準備を進める(左から)山中優子さん、磯田恵美さん、出浦ゆみさん=秩父市中町のちちぶエフエム

 秩父市中町のコミュニティーFM放送会社「ちちぶエフエム」は7日午後1時から放送を開始する。周波数は79・0メガヘルツで、可聴エリアは秩父地域の1市4町(一部地域を除く)。同社社長の磯田恵美さん(34)は「秩父地域の住人の役に立ち、楽しんでもらえるラジオにしていきたい」と意気込む。

 同社は昨年7月、インターネット配信ラジオ局を運営していた同市出身の磯田さんと山中優子さん(34)、小鹿野町出身の出浦ゆみさん(33)が設立。同10月から出資を募り、今夏までに開局資金3千万円を集めた。株主は法人と個人で260に及ぶ。

 同市山田に高さ13メートルの電波塔を建て、試験放送も開始している。

 放送時間は午前7時から午後9時までの完全生放送。地域の情報を発信し、緊急時には優先的に災害情報を伝えるほか、飲食店などのスポンサー91店舗やお祭りなどのイベント会場からの中継も実施する。スタッフは主婦やミュージシャンなどを含む11人で、全員がMCを担当していく。

 出浦さんは「ここまで来るのはあっという間で必死だった。やることがたくさんあり、感慨にふける時間もない」と苦笑い。山中さんは「試験放送ができた時は感動した。開局することが目標だったけど、これからは継続を目標にしていきたい」と話していた。

 問い合わせは、同社(電話0494・26・6299)へ。

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