埼玉新聞

 

新緑の山に響く笛の音…神職や神楽師の行列、ツツジ咲く山道2キロ 長瀞・宝登山神社「奥宮」で神楽奉納

  • 新緑が彩る宝登山の山頂付近で奉納された宝登山神社神楽=2日、埼玉県長瀞町長瀞の宝登山神社奥宮

    新緑が彩る宝登山の山頂付近で奉納された宝登山神社神楽=2日、埼玉県長瀞町長瀞の宝登山神社奥宮

  • 新緑が彩る宝登山の山頂付近で奉納された宝登山神社神楽=2日、埼玉県長瀞町長瀞の宝登山神社奥宮

 八十八夜に合わせ、埼玉県長瀞町長瀞の宝登山神社の奥宮で2日、奥宮祭が行われた。新緑豊かな宝登山山頂付近の奥宮で宝登山神社神楽が奉納され、多くの見物客を魅了した。

 同神社は日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの山に登り、山と火の御神霊を祭ったのが始まりといわれる。奥宮祭は神社創立の由緒にちなみ、毎年5月2日に実施。社殿の隣にある日本武尊社の御神霊をみこしに乗せて宝登山を登り、山頂約500メートル付近の奥宮で祭典を行った。

 午前9時半に神職や神楽師、行事らが行列をつくって神社を出発。笛や太鼓を奏でながら、ツツジが咲く約2キロの山道を1時間半かけて登った。祭典後、宝登山神社神楽団による神楽や、なぎなたの演武が披露された。

 同神社の曽根原正宏宮司は「今年は一般客も行列に参加いたただき、少しずつコロナ禍前のぎやかな宴(うたげ)が戻ってきている」と話した。

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